LPSとは?注目される理由と含まれる食品、一緒に意識したい成分を解説

LPSとは?注目される理由と含まれる食品、一緒に意識したい成分を解説
  • LPSは体に良い成分と聞いたけど、よくわからない
  • LPSはどうやって摂ったらいい?
  • LPSを効率的に摂れる方法を知りたい

LPSは人の健やかな体づくりとの関わりが注目されている成分ですが、具体的な性質や摂り入れ方を知らない方が多いのではないでしょうか。LPSは自然界に存在しており、現代の生活では摂取する量が減りつつあると考えられている成分です。

この記事ではLPSと人との関わりやLPSを含む食べ物・飲み物を紹介します。記事を読めばLPSについて理解が深まり、具体的な取り入れ方がわかります。

LPSは健康維持への関与が注目されている成分で、海藻や精製度の低い穀類、根菜類などから摂取が可能です。バランスの取れた食事を基本とし、必要に応じてサプリメントや青汁も活用しながらLPSを摂取していきましょう。

LPSとは

LPS(リポポリサッカライド)とは何か、土壌や植物に存在し現代で摂取機会が減った理由を解説。

LPSとはリポポリサッカライド(Lipopolysaccharide)の略で、グラム陰性細菌の細胞壁外膜を構成する成分です。私たちの健康維持に関わる体のはたらきとLPSとの関係について、さまざまな研究報告が寄せられています。

LPSは土壌や植物、空気中など身近なところに広く存在しており、食事や呼吸、皮膚を通じて日常的に取り入れてきました。しかし、舗装された道路が増え、土や植物などの自然と触れ合う機会が減りつつある現代社会では、LPSに触れる機会が減少傾向にあります。

LPSは水と油になじみやすい構造を持つため、食生活を通しても取り入れやすい成分です。

LPSと人との関わり

LPSが含まれる玄米や根菜の煮物を、日々の食事に取り入れて健康を意識する女性。

LPSは人の健康に関わる成分として注目されています。LPSと人との関わりについて、以下の3点を解説します。

  • 健やかな毎日を支える成分として注目されている
  • 日々の健康管理をサポートする
  • LPSを含む商品が展開されている

健やかな毎日を支える成分として注目されている

LPSは独特の成分構造を持ち、健やかな毎日を意識する方に注目されている成分です。LPSと体の防御のしくみとの関わりについては、これまで世界中でさまざまな研究が重ねられてきました。きのこ類に含まれるβ-グルカンや乳酸菌などと並び、健康管理をサポートする成分として、現在も研究が進められています。

日々の健康管理をサポートする

明るい日差しが差し込む新緑の公園で、腕を伸ばして心地よさそうにストレッチする女性。

日々の健康管理を意識したい方にはLPSの摂取がおすすめです。毎日の食事でLPSを含むさまざまな食品をバランス良く取り入れることで、健やかな生活をサポートします。LPSは海藻類、精製度の低い穀類、根菜類などに含まれているため、みそ汁の具材や主食として食卓に取り入れやすい食品です。

野菜を皮ごと調理したり、主食を玄米にしたりすることで、効率的にLPSを摂取できます。LPSを含む食品を意識的に食生活に取り入れることで、日々の健康管理をサポートし、健やかな毎日を送る助けとなります。

LPSを含む商品が展開されている

LPSは効率的な摂取方法についても研究が進められており、LPSの有用性を活用した商品が開発・販売されています。LPSを含む商品例は以下のとおりです。

  • サプリメント
  • 飲料
  • スキンケア商品

LPSを活用した商品はいきいきとした毎日を支える成分として提供されています。

LPSを含む食べ物・飲み物5選

海藻、玄米、根菜、きのこなど、LPS摂取におすすめの5つの食品カテゴリーを並べた図解。

LPSを含む食べ物や飲み物は以下のとおりです。

  • 海藻類
  • 穀類
  • 野菜
  • きのこ類
  • サプリメント・青汁

海藻類

海藻はLPSを豊富に含む微生物と共生した環境で育つため、LPSの含有率が高い傾向にあります。LPSを多く含む海藻は以下のとおりです。

  • めかぶ
  • わかめ
  • 昆布
  • のり

海藻には食物繊維やミネラルも含まれており、海藻特有のぬめり成分にはフコイダンやアルギン酸などの水溶性食物繊維が豊富に含まれています。海藻はみそ汁の具材やサラダ、煮物として毎日の食卓に取り入れやすい食品です。

穀類

健康維持に注目されるLPSが多く含まれる玄米。土鍋で炊き上がった香ばしい情景。

LPSは主食として毎日食べている穀類にも含まれています。穀類では外側にあるぬかや胚芽にLPSが多く含まれることが特徴です。LPSが含まれる穀類は以下のとおりです。

  • 玄米
  • 全粒粉
  • ライ麦
  • そば

白米は精米の過程で糠や胚芽を取り除くため、玄米に比べるとLPSの含有量は控えめになります。そばは選ぶ商品によってそば粉の割合が異なるため、LPSを意識する場合は十割そばがおすすめです。

野菜

野菜に含まれるLPSは、土の中に生息する微生物に由来しています。野菜の中でも土の中で育つ根菜類にLPSが豊富に含まれます。LPSが含まれる野菜は以下のとおりです。

  • れんこん
  • ごぼう
  • 大根
  • じゃがいも
  • ほうれん草

野菜にはLPS以外にも、ビタミンやミネラルなどの栄養素が含まれています。厚生労働省の「健康日本21(第三次)」では1日当たり350gの野菜摂取を目標としていますが、平均摂取量は256gと目標を下回っています。LPSが含まれる野菜を意識しながら、いろいろな種類の野菜を取り入れていきましょう。
» 厚生労働省「健康日本21(第三次)」(外部サイト)
» 厚生労働省「令和5年 国民健康・栄養調査結果の概要」(外部サイト)

きのこ類

森の自然な環境で育ち、LPSを多く含有する、苔の生えた倒木から自生するしいたけ。

きのこは菌類であり、LPSを含む食品として知られています。きのこに含まれるLPSは、土壌や原木など周囲の微生物と共存した環境で育つことに由来しています。LPSが含まれるきのこは以下のとおりです。

  • ひらたけ
  • なめこ
  • しいたけ

きのこにはLPSだけでなくβ-グルカンも含まれています。β-グルカンはきのこの細胞壁を構成する食物繊維の一種で、健康維持をサポートする成分として知られています。LPSやβ-グルカンは冷凍しても性質が失われにくいことが特徴です。

きのこを冷凍すると細胞壁が壊れやすくなり、LPSやβ-グルカン、きのこのうまみが抽出されやすくなるとされています。きのこは日持ちしにくい食品でもあるため、冷凍してストックしておくこともおすすめです。

サプリメント・青汁

LPSは食事から摂ることが基本ですが、食事の補助としてサプリメントや青汁を活用する方法もあります。LPSは明日葉や大麦若葉などの植物にも含まれています。青汁を選ぶ際は原料に明日葉や大麦若葉を使用している青汁に注目してみるのも一つの方法です。

サプリメントや青汁を選ぶ際は成分表示を確認し、自分に合った原料や含有量を目安にしてみましょう。

LPSを効率的に摂り入れる4つのポイント

LPSを効率的に摂り入れるための、野菜の丸ごと摂取や穀類の選び方など4つのポイント解説。

LPSを摂り入れる際に意識したいポイントを以下に紹介します。

  • 野菜は丸ごと摂取する
  • 穀類は精製度の低いものを選ぶ
  • 調理方法を工夫する
  • LPSを含む商品を活用する

野菜は丸ごと摂取する

LPSは野菜の皮や根、葉などに多く含まれることが特徴です。野菜を調理するときはきれいに洗って皮ごと使い、葉や茎も活用することでLPSを効率良く摂取できます。野菜を丸ごと摂取する使い方は以下のとおりです。

  • 厚めにむいた大根の皮をきんぴらにする
  • れんこんやごぼうを皮ごと調理する
  • 新じゃがを皮ごと調理する

野菜の皮には食物繊維も多く含まれる傾向にあります。皮ごと野菜を食べる調理を積極的に活用する場合は、有機栽培や無農薬栽培の野菜を検討してみることも選択肢の一つです。

穀類は精製度の低いものを選ぶ

穀類は精製する過程でLPSが減少しやすいとされています。LPSを意識する場合は玄米や、全粒粉パン、ライ麦パンなど精製度の低いものを選んでみましょう。穀類特有の風味が気になる場合は、以下のような工夫があります。

  • 胚芽米や分付き米を活用する
  • 混ぜご飯や炊き込みご飯にする
  • パンにトッピングをする
  • パスタやそばを活用する

精製度の低い穀類は噛み応えがあるため満腹感が持続しやすく、食べ過ぎを防ぎたい方にも適しています。週に1回から精製度の低い穀類を取り入れてみるなど、無理のない頻度で食生活に活用してみましょう。

調理方法を工夫する

 LPSを含む大根やきのこなどの具材がたっぷり入った、湯気の立つ温かい味噌汁。

LPSは水に溶けやすく、比較的熱には強いと言われています。より効率良くLPSを摂取するための調理方法は以下のとおりです。

  • 水にさらす時間を減らす
  • 短時間の加熱にする
  • スープやみそ汁など汁ごと食べる

LPSは水溶性のため、あく抜きは短時間で済ませましょう。LPSの熱による変化を少なくするには、さっと炒めたり、煮たりするシンプルな調理法がおすすめです。

きのこに含まれるβ-グルカンも水に溶けやすい性質があります。みそ汁やスープ、鍋料理などにして汁ごと食べると、溶けだした栄養素ときのこのうまみを一緒に楽しめます。煮込み料理は野菜やきのこのかさが減るため、摂取量を増やしたいときに適した調理法です。

LPSを含む商品を活用する

LPSを含む商品を活用してLPSを摂取する方法もあります。LPSを含む商品は以下のとおりです。

  • LPSを配合したサプリメント
  • LPSを含む青汁
  • LPSを配合した化粧品

最近ではLPSの特性に着目した化粧品が数多く登場しています。食事や健康食品を通した摂取だけではなく、スキンケアとしてLPSを外側から取り入れる方法もあります。LPSを含む商品を選ぶときは、使用法や摂取量を守って活用しましょう。
» 青汁のおいしい飲み方と無理なく続けるコツを解説!

LPSと一緒に意識したい3つの成分

LPSと一緒に意識して摂りたい成分を3つ紹介します。

  • 食物繊維
  • 亜鉛
  • ビタミン

食物繊維

食物繊維は健康的な食生活に欠かせない成分ですが、現代の日本人は不足しがちです。食物繊維をLPSと一緒に摂るのを意識することで、毎日のハツラツさを支える助けになります。食物繊維には水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類があり、両方をバランス良く摂り入れることが大切です。

毎日のスッキリさや健やかな土台づくりを意識したい方は、LPSと合わせて摂り入れてみましょう。
» 食物繊維の働きと摂取量は?効率良く摂り入れるコツを紹介

亜鉛

LPSと共に摂取したい亜鉛が豊富な食品。生牡蠣や赤身肉、クルミなどのナッツ類を盛り合わせたイメージ。

亜鉛は偏った食生活では不足しがちな必須ミネラルの一種です。LPSとの相性が良く、日々の健康管理を意識する方におすすめの組み合わせです。

亜鉛は体内で生成できない栄養素のため、食品を通して継続して摂取する必要があります。亜鉛は牡蠣に豊富に含まれており、赤身肉やナッツ類からも摂取できます。手軽に亜鉛を摂り入れる方法として、亜鉛を含む飲み物を活用することも選択肢の一つです。
» 忙しくても継続!亜鉛を摂取できる飲み物とおいしい飲み方

ビタミン

ビタミンもLPSと合わせて摂取したい栄養素です。ビタミンは13種類ありますが、LPSとLPSと一緒に意識して摂りたいビタミンは以下の3つです。

  • ビタミンA
  • ビタミンC
  • ビタミンE

ビタミンAはレバーやうなぎ、緑黄色野菜(にんじん、ほうれん草、かぼちゃ)に含まれています。ビタミンCは柑橘類(レモン、オレンジ)に多く、美容を意識したい方に注目されている栄養素です。ビタミンEはナッツ類(アーモンド、ヘーゼルナッツ)に豊富で、脂質との相性が良いとされています。

ビタミンは体内で生成できないものが多いため、毎日の食事から継続して摂り入れることが大切です。さまざまな食品を組み合わせながら、バランスの取れた食事を意識していきましょう。

食生活でLPSを意識してみよう

LPSを多く含む玄米や海藻入りの味噌汁を組み合わせた、理想的なバランスの和食メニュー。

LPSは健やかな毎日を送るために意識したい成分として注目されており、研究が進められています。LPSが含まれている食品は以下のとおりです。

  • 海藻類
  • 精製度の低い穀類
  • 根菜類
  • きのこ類

LPSは野菜の皮や根、葉に多く含まれるため、野菜を丸ごと摂取する食べ方がおすすめです。精製度の低い穀類の風味が気になる場合は、胚芽米や分付き米に調整したり、トッピングや麺類を活用したりする方法があります。

バランスの取れた食事を基本にしながら、必要に応じてサプリメントや青汁でLPSを摂り入れることも選択肢の一つとして活用しましょう。