- ミネラルは何で摂ればいいんだろう
- どんなミネラルを摂ればいいのかわからない
- 毎日の食事でミネラルを摂り入れる方法を知りたい
食品にミネラルが含まれることは知られていますが、具体的なミネラルの種類や摂取法を知らない方は多くいます。ミネラルは健康維持に欠かせませんが、現代の食生活では意識しないと摂るのが難しい栄養素です。
この記事ではミネラルの基礎知識や不足しやすいミネラルの摂取方法、日常生活での工夫を詳しく解説します。記事を読めばミネラルを効率的に摂取する方法がわかり、健康的な食生活を送るためのヒントが得られます。
ミネラルを効率的に摂取するには、バランスの良い食事を基本とし、必要に応じてサプリメントや青汁を活用することが大切です。毎日の食事でミネラルを意識して摂取し、健康的な生活を送りましょう。
ミネラルの基礎知識

ミネラルは炭水化物・脂質・タンパク質・ビタミンとともに五大栄養素の一つです。人間の体内でミネラルは合成できないため、食事から継続して摂取する必要があります。ミネラルは体のさまざまな機能に関わっており、体内に存在する量によって「多量ミネラル」と「微量ミネラル」に分類されます。
多量ミネラルは体内に多く存在し、幅広く体の機能に関与しているミネラルです。カルシウムやマグネシウム、ナトリウム、カリウムなどがあります。微量ミネラルは必要とされる量は少ないですが、体の機能の維持に必要なミネラルです。鉄や亜鉛、銅、マンガンなどがあります。
ミネラルは単独では働かず、複数のミネラルが互いに影響し合いながら体内で機能しています。特定のミネラルを多く摂ったり、不足したりすると、体内のミネラルバランスが乱れやすくなるため注意が必要です。
不足しやすい4つのミネラルと具体的な摂取方法

ミネラルは体の機能を正常に保つために重要な栄養素ですが、現代の食生活では不足しやすいミネラルもあります。特に不足しやすいミネラルは以下のとおりです。
- カルシウム
- マグネシウム
- 鉄
- 亜鉛
カルシウム
カルシウムは体内で最も多く存在するミネラルで、丈夫な体づくりに欠かせません。カルシウムの1日の推奨摂取量は成人男性で800mg、成人女性で650mgです。カルシウムが多く含まれる食品は以下のとおりです。
- 乳製品(牛乳、ヨーグルトなど)
- 小魚(しらす、煮干しなど)
- 大豆製品(豆腐、納豆など)
- 青野菜(小松菜、ほうれん草など)
カルシウムはビタミンDとの相性が良いため、一緒に摂取することをおすすめします。カルシウムの吸収率は年齢とともに低下するため、活動的な毎日を過ごしたい方は意識して摂取したいミネラルです。一方でカルシウムの過剰摂取は体調に影響を与える可能性があるため、適量を摂取することが大切です。
» 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)ミネラル(多量ミネラル)」(外部サイト)
マグネシウム

マグネシウムは現代の食生活では慢性的に不足しがちと言われている栄養素です。マグネシウムの1日の推奨摂取量は成人男性で380mg、成人女性で290mgです。マグネシウムは以下の食品に多く含まれます。
- 海藻類(ひじき、焼きのりなど)
- ナッツ類(アーモンド、カシューナッツなど)
- 大豆製品(納豆、豆腐など)
- 玄米
- 全粒粉製品
マグネシウムは精製度の低い食品に多く含まれます。白米や小麦などが中心の食生活では、摂取量が不足しやすいミネラルです。
一般的な食事でマグネシウムの過剰摂取になるケースは少ないですが、サプリメントなどを利用する場合は摂取量に注意しましょう。
» 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)ミネラル(多量ミネラル)」(外部サイト)
鉄
鉄は日本人女性の多くが推奨量を下回っているといわれています。鉄の1日の推奨摂取量は成人男性で7.5mg、成人女性で10.5mgです。鉄を含む食品は以下のとおりです。
- 肉類(レバー、牛肉など)
- 魚介類(貝類、まぐろなど)
- 青野菜(小松菜、ほうれん草など)
- 大豆製品(大豆、納豆など)
- 豆類(レンズ豆、ひよこ豆など)
鉄製のフライパンや鍋を使うと料理に微量の鉄が溶け出すことがあります。鉄はビタミンCとの相性が良いため、柑橘類や緑黄色野菜を合わせると効率よく摂りやすくなります。
食品に含まれる鉄は、動物性食品に含まれるヘム鉄と、植物性食品に含まれる非ヘム鉄の2種類です。ヘム鉄は非ヘム鉄に比べて吸収されやすい性質があり、食事からはヘム鉄と非ヘム鉄の両方を摂り入れることをおすすめします。
» 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)ミネラル(微量ミネラル)」(外部サイト)
亜鉛
亜鉛は健康維持の基礎となる働きに関与している重要なミネラルです。亜鉛の1日の推奨摂取量は成人男性で9.5mg、成人女性で8mgです。亜鉛は以下の食品に多く含まれます。
- 魚貝類(牡蠣・ほたてなど)
- 肉類(牛肉・レバーなど)
- ナッツ類(カシューナッツ・アーモンドなど)
- 海藻類(乾燥わかめ・ひじきなど)
体内に亜鉛を貯蔵する仕組みがほとんどないため、毎日の食事からこまめに摂りたい栄養素です。亜鉛は植物性食品より動物性食品の方が吸収率が高い特徴があり、ビタミンCと亜鉛を一緒に摂取することが良いとされています。
» 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)ミネラル(微量ミネラル)」(外部サイト)
食事からミネラルを摂り入れる3つの工夫

ミネラルは体内で合成できない栄養素のため、食事からの摂取が不可欠です。毎日の食事で効率良くミネラルを摂り入れるための工夫を以下に紹介します。
- バランスの良い食事を基本とする
- 食事にひと工夫する
- サプリメントや青汁を活用する
バランスの良い食事を基本とする
バランスの良い食事はミネラルを効率的に摂取するための基本です。食事内容が偏ると、食品から摂り入れる特定のミネラルが過剰になったり、必要なミネラルが不足したりする恐れがあります。バランスの良い食事を実践するためのポイントは以下のとおりです。
- 多様な食品を摂り入れる
- 加工食品を控える
- 季節の食材を活用する
- 調理法を工夫する
加工食品は加工の過程でミネラルが減少したり、添加物が含まれたりする場合があります。無理のない範囲で手作りを心がけながら、忙しい日や献立に迷う日には加工食品を活用するのも一つの方法です。
季節の食材は新鮮で栄養価が高く価格が安定しているため、意識して摂り入れたい食材です。スープや鍋にしたり、加熱時間を短くしたりと調理法を工夫することで、ミネラルを効率的に摂取できます。
食事にひと工夫する

食事や間食に使いやすいナッツや小魚、乳製品、海藻を活用すると、食事にミネラルを摂り入れる幅が広がります。手間を少なくミネラルを食事に活用する工夫は以下のとおりです。
- ナッツや小魚を間食にする
- 緑黄色野菜を副菜や汁物に取り入れる
- 食事にチーズやヨーグルトを添える
- 豆類を主菜や副菜に活用する
- スープやみそ汁に海藻や乾物を加える
小魚や海藻はカルシウムやマグネシウムが多く含まれ、緑黄色野菜は鉄やカルシウムの摂取に役立つ食品です。ナッツ類は間食だけでなく、サラダやスープのトッピングとしても活用しやすい食品です。
豆類は鉄やマグネシウムが含まれています。ドライパックや缶詰を利用すれば、下処理の手間がかからず、手軽に摂取できます。
サプリメントや青汁を活用する
ミネラルは食事からの摂取が基本ですが、サプリメントや青汁を補助的に活用して不足しやすいミネラルを補う方法もあります。食事内容やライフスタイルに応じてサプリメントや青汁を活用すると、ミネラルを摂り入れる選択肢が広がります。
サプリメントや青汁を選ぶ際は、信頼できるメーカーの製品を選び、成分表示を確認しましょう。1日の摂取目安量を守り、ミネラルが過剰摂取にならないように注意が必要です。
持病がある方や薬を服用している方は、医師や薬剤師に相談してからサプリメントや青汁を摂り入れることをおすすめします。バランスの良い食事を基本にし、補助的な役割としてサプリメントや青汁を活用しましょう。
» 青汁のおいしい飲み方と無理なく続けるコツを解説!
ミネラルが失われやすい生活習慣

ミネラルは体の機能を支える重要な栄養素ですが、日常生活の中で知らず知らずのうちに失われていることがあります。特に現代の生活習慣にはミネラルの消費や排出を促進する要因が多く含まれています。ミネラルが失われやすい生活習慣は以下のとおりです。
- 過度な発汗
- アルコールの過剰摂取
- 偏った食事・極端なダイエット
過度な発汗
過度な発汗は体内のミネラルバランスを崩す大きな要因です。汗をかくと水分だけでなく、ナトリウムやカリウム、マグネシウムなどの重要なミネラルも同時に失われます。特に夏場の高温環境や激しい運動後は、ミネラルの補給が必要です。
発汗によるミネラル損失を防ぐためには、以下のポイントを意識しましょう。
- スポーツドリンクで電解質を補給する
- 汗をかいた後は塩分を含む食品を摂取する
- 水分補給と同時にミネラル補給を心がける
- 発汗量が多い日は意識的にミネラルを含む食事を摂る
特に夏場は熱中症予防の観点からも、ミネラル補給は重要です。単なる水分補給だけでは体内のミネラルバランスが崩れ、体調不良の原因になることもあります。
アルコールの過剰摂取

アルコールには利尿作用があり、体内の水分とともにミネラルも排出されてしまいます。特にマグネシウムや亜鉛などの重要なミネラルは、アルコールの過剰摂取によって失われやすくなります。
アルコールによるミネラル損失を防ぐためには、以下の対策が効果的です。
- 飲酒時は水分も同時に摂取する
- アルコールと一緒にミネラルを含む食品を食べる
- 飲酒後は意識的にミネラル補給を行う
- 飲酒量を適度に抑える
特に注意したいのは、飲酒後の入浴やサウナです。アルコールの利尿作用に加え、発汗によるミネラル損失が重なると、体内のミネラルバランスが大きく崩れる可能性があります。
偏った食事・極端なダイエット
特定の食品に偏った食事や、極端なカロリー制限を行うと、必要なミネラルを十分に摂取できなくなります。
特に注意が必要なのは以下のような食生活です。
- 炭水化物中心の食事
- 野菜不足の食生活
- 加工食品の過剰摂取
- 極端な糖質制限ダイエット
- 単品ダイエット
バランスの良い食事を心がけることで、自然と必要なミネラルを摂取できます。特に野菜や海藻類、ナッツ類などはミネラルが豊富に含まれているので、毎日の献立に加えてみましょう。
ミネラルが摂れるおすすめレシピ

ミネラルを効率的に摂取できるレシピを2つ紹介します。ミネラルを含む食材を上手に組み合わせることで、バランスの良い食事を作れます。ミネラル摂取を意識したいときや献立作りに迷ったときの選択肢として活用してください。
豆腐とひじきのサラダ

豆腐とひじきのサラダはカルシウムやマグネシウム、鉄が含まれます。簡単に作れるので、忙しい日でも手軽にミネラルを摂取できます。
豆腐とひじきのサラダの材料(1人分)
- 絹ごし豆腐…1/2丁
- 乾燥ひじき…大さじ1
- きゅうり…1/2本
- にんじん…1/4本
- ごま…適量
- ナッツ…適量
- お好みの調味料(ドレッシング・ポン酢・ごま油など)…適量
豆腐とひじきのサラダの作り方
- 豆腐は水切りをして一口大に切る
- 乾燥ひじきは水で戻してさっと茹でる
- きゅうりとにんじんは細切りにする
- すべての材料を混ぜ合わせる
- お好みの味つけで仕上げて完成!
豆腐とひじきのサラダは低カロリーで高タンパクなので、カロリーを気にしたい方にもおすすめです。暑い時期は冷蔵庫で冷やして食べると、よりおいしくいただけます。
牛肉と小松菜の甘辛炒め

牛肉と小松菜の甘辛炒めは亜鉛や鉄、カルシウム、マグネシウムを含む料理です。小松菜をさっと炒めることで、ビタミンCを逃さず歯ごたえも残せます。
牛肉と小松菜の甘辛炒めの材料(1人分)
- 牛肉…100g
- 小松菜…1/2束
- 玉ねぎ…1/4個
- にんじん…1/4本
- しょうゆ…大さじ1
- みりん…大さじ1
牛肉と小松菜の甘辛炒めの作り方
- 牛肉は一口大に切る
- 小松菜は3cm程度の長さに切る
- 玉ねぎとにんじんは薄切りにする
- フライパンで牛肉を炒め、玉ねぎとにんじんを加えてさらに炒める
- 小松菜を加えてさっと炒め、しょうゆとみりんで味を調えて完成!
牛肉と小松菜の甘辛炒めは冷めてもおいしいので、お弁当や作り置きにも重宝します。
毎日の食事でミネラルを意識してみましょう

ミネラルは体内で合成できない栄養素のため、食事から継続して摂取することが基本です。
ミネラルは体のさまざまな機能に関与しており、健康維持には欠かせません。効率的にミネラルを摂取するためのポイントは以下のとおりです。
- バランスの良い食事を心がける
- 多様な食品を取り入れる
- 調理法を工夫する
- 必要に応じてサプリメントや青汁を活用する
季節の食品を取り入れたり、ナッツや海藻など料理に活用しやすい食品を選んだりと、毎日の食事でミネラルを意識することから始めましょう。